鉛のバラ

GP

2007年07月06日 22:13

さて はじめてのblogですが・・・

最近読んだ本で丸山健二さんの「鉛のバラ」という本があります。
以前から丸山健二さんが好きで読んでいたのですが、この本は俳優の高倉健さんをモデル(というより高倉健さんがいたからこそ)書けた小説だと感じました。

長い刑期を終え最後の時を故郷の島で迎えようとしている「源造」・・
この源造を高倉健と重ね物語は進んでいきます。
源造の命を狙う冷徹な暗殺者、源造が出会った少女そして島の人々、源造が育った島の風景・・・。

これまでの丸山健二さんの小説とは少し色合いの違う小説でした。
冒頭「言葉でならば、それも映画よりも映像的な文章を駆使するならば・・・」と書かれていますがその狙いは十分果たせたのではないかと思います。

なにより小説の後半に迎える以外な結末は、心が突き動かされる気がしました。
もしこれが映像となり、高倉健が演じていたら・・・そう思うと是非
映像化してほしいと思うような小説でした。
http://www.yomiuri.co.jp/book/author/20041129bk1e.htm
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