気骨の判決

GP

2009年08月16日 22:55

NHKの「気骨の判決」を見ましたか?題名と同じ骨太の作品でしたね。

戦争真っ只中 周り全てが戦争への嵐に巻き込まれる中ただ一人(いや正確には賛同者もいたのですが)自分の信念に基づいて戦争へ賛同した違法な選挙結果に対しを明確に「選挙無効」の判断した気骨のある大審院判事吉田久を描いています。
正直・・・物語的(脚本的)にはもう少し厚み(奥深さ)があれば・・・そんな風に感じましたが伝えたかった趣旨は十分伝わりました。
当時の世論や風潮全てが戦争翼賛に進む中、戦争を突き進めようとする組織や個人からいろいろな葛藤、脅迫、上司や大臣からの圧力等々・・・。

戦争に反対するためではなく、なにが真実なのか。そのことを法に照らし合わせて厳格にそして冷静に判決した吉田久判事は仕事に対する厳しさ、周りに対する配慮など尊敬できるものだと思います。
体制や世の中の流れ、また個人的な感情にも振られながらもがき苦しみながらも法律家としての矜持に従った判決を、当時の世の中で下した吉田判事のすごさに感動しました。

もしこれが今の世の中で、また、同じような流れの中になったとき
法律に携わる人達がどんな判断をくだすでしょうか?

そして飯塚事件のように冤罪の可能性がある人に死刑判決だす人達(最高裁判事)が本当に最高裁判事としての資格があるのか?
今度の選挙で判決例など見て考えたいと思います。

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