2011年01月23日

老人と海

 さてこの題名を見てみなさん どんな事を思い浮かべるでしょうか?

 そう 大抵はヘミングウエイの「老人と海」ですよね。

 ですが今回はこちらの 老人と海 です^^
※注意 ネタバレありです。

老人と海

この映画の撮影開始は1986年だそうです。

日本はバブル景気に浮かれ、その後に訪れる拓銀の破綻や野村證券の自主廃業など
考えもしないような景気状況だったと思います。

そんな本土とは遠く離れた島 与那国島 に住む1人の老漁師
を追ったドキュメンタリー映画です。

その老漁師は日々淡々と暮らし、決まった時間に漁に出て魚を捕り、奥さんであるばあちゃんを愛し
島の祭りを楽しみ、若い漁師が巨大なかじきを釣り上げるのを横目に見て複雑な想いを抱き
それでもなお、漁に出ることを止めません。

正直あまりに淡々と、そして平坦に進むストーリーのため、途中うつらうつら・・して
しまうくらいでした。

しかし、映画の後半は長い間(1年以上)カジキを釣れなかったその老漁師の一本釣りの針に巨大なカジキがかかり長い長い死闘の末に170k以上の獲物を釣りあげたところで映画は終了します。

 この最後の格闘シーンがやはり、この映画のコアとなる部分だとは感じますが、それ以外に画面に映し出された島の風景や日常、お祭りや漁師仲間との会話、おばあとの日常があったからこそ、この最後のクライマックスである巨大カジキの釣り上げのシーンが強烈に残るのだと感じました。

 あの80歳(当時)を越える老人が、小さな小さなサバニと呼ばれる船の上に立ち、左右に振られ、落ちそうになるながらも、ワイヤをたぐり、その巨大なカジキに挑むシーンには圧巻されます。

 自然と共に生きる人の力強さと、何事にも冷静に対応していく老漁師を見て「こんな生き方を選んだ人も
いるんだ」そんな気持ちを抱いた映画でした。


さて・・・・

長野でも今度「午前10時の映画祭」を実施するそうです。

これ楽しみにしてましたface02






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Posted by GP at 13:13│Comments(0)映画
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